2Pickブログ

シャドウバースの2Pickについての記事を不定期に書きます

2Pick FOH環境解説

目次

  • クラス順位

一般的には1位ウィッチ(W)、2位ロイヤル(R)、3位ネクロ(Nc)という順位にしている人が多く3強として扱われています。JCG2PickでもWRNcの順に使用した勝利クラスが多いことからもこの3クラスが抜けて強いことは概ね間違いないと思います。一方4~6位の中堅クラスはエルフヴァンプネメシスの3クラスが人気で大多数が残りのドラゴンとビショをBANとしています。中堅クラスの優劣に関しては環境開始から1カ月経った今でようやくネメシスが6位で受けのヴァンプと攻めのエルフで使いやすいクラスを上にする傾向にあると感じています。 

  • ウィッチ解説

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 ブロンズ枠

最優先カードは当然ポーションウィザードになります。何枚でも取って良いカードではありますが、シルバーで境界の魔道士や大紅蓮といった代わりのAOEが取れること、デッキの土軸のバランスなどを考慮してマストピックのカードではありません。ただ、迷ったらポーションを取っていいぐらいには強いです。

今期のウィッチで弱点とまではいきませんが確定除去がブロンズでしかとれない為アブソーブスペルと氷雪の魔術師の優先度は高くなっています。この2枚の優劣ですが氷雪はアミュが必要な点と5コストとやや重い点でマイナス、アブソーブは序盤にドローカードとしても使えポーションなどの起動を早められる点でプラスな為アブソーブスペルを高めにしています。

ウィッチにはAOEや確定除去など大きくアドバンテージを得られるカードが目立ちますが、意外と軽く使える低コスト除去が少ないです。そのため必要でない盤面にポーションを吐かされて負けることも珍しくありません。エーテルゴーレムの結晶は不足している低コス除去として使え、同じく不足している土の印の供給やバウンスカードで使い回すことでリソース不足を補える点でウィッチを陰で支える優良カードです。

今期はフューチャービジョンというゴールがあるため他のクラスと違って能動的に攻める必要性が低く相対的にフォロワーの評価を低めにし、知恵の光などのドローを進めるカードをやや高めにしています。よく同じ質問を受けますが攻める必要性が低い点と実質進化権要求であるためマジカルラットは基本的に2コスのカードとして評価しています。その他でいえばマシンフォーチュンテラーがでたらめな接合やスウィートマジシャンとシナジーがある点でやや評価が上がっています。

シルバー枠

最優先カードはフューチャービジョンなのですがこのカードもマストピックではありません。猫の奇術師クラシカルソーサラー鬼呼びの導師がセットの場合や境界スウィートマジシャン大紅蓮のうち2枚が隣の択である場合は考える必要があります。特に奇術師クラソ鬼呼びは手札で腐る場面が多く今期の負けパターンなので注意が必要です。ビジョン自体は序盤中盤にドローやAOEとして使える点も優秀で何枚でも欲しいので取れる時に取ることを心がけましょう。

次点でパワーの高いカードは境界の魔道士スウィートマジシャン大紅蓮です。境界と大紅蓮はデッキ全体でAOEを過剰に取りすぎていないか注意、境界とスウィートマジシャンは進化権要求カードであるため進化権をどうやって温存するか考える必要があります。特にスウィートマジシャンは単体では機能しないカードではありますが、ウィッチが苦手な面展開を可能にする点や回復でミルティオや疾走などの負け筋を消すことができる為評価を上げている1枚ではあります。

今期の悩む状況の一つにスウィートマジシャンがデッキに眠っている状況で手札の知恵の光を打つかどうかの選択があると思います。基本的に手札が強くてスウィートを待てるなら温存、弱いなら打ってドローを進めるだと思います。特に序盤のドローはポーション起動を早めることにも繋がるので判断が難しいことが多いです。相手視点を考えると安易に知恵の光でドローされるとスウィートが無さそうなのが透け、逆に温存すると手札に無くても相手に警戒させることができます。

ウィッチに限らず今期は全クラスリソースが潤沢ではないため大地の魔女のようなリソースカードは勿論貴重なのですが、他のカードパワーが高すぎる為にやや低めにしています。

ゴールドレジェンド枠

UBで実質10点与えられAOEとしても使えるキャルと破壊さえされなければ強力な専門店は今期多発するウィッチミラーの後手捲りカードとしても評価高めです。

メディアは不足している土を1ドロー付きで供給できミラーの専門店のメタカードであるため評価高。アダマンタイトゴーレムはドロー時の0コス土が偉い場面も多いです。土を何枚食わせるかはデッキ次第ですが2枚も消費できれば十分といったところ。

魔神の使役者はヘクターや倉木が強力なのは勿論ですがその他もアドラメルクの2ドローやAOEなど受けるだけでいいウィッチに合ったカードが多いです。無理に2枚加える効果発動を狙う必要はないと考えています。

リンクルのチョイス先は構築では剥落1択ですがピックでは両方取る可能性があります。先攻でリソースに不安があるなら蒙味、後手でデッキにビジョンかキャルがあり早めに試合を決めたいのであれば剥落というのが基本でしょうか。

キョウカやストームエレメンタラーは前述した進化権を境界スウィートに切りたいのでやや点数低めにしています。

今期ボーナスがありよくピックするであろうでたらめな接合はピック有識者でも評価の分かれる1枚です。個人的には評価高めで、理由としてある程度ノイズカードをピックせざるおえないウィッチでノイズが重なってしまった時の手札をリフレッシュできる点を評価しています。手札にスペルを集めるという行為も今期はスウィートマジシャンがあるためよく行いますしそれほど難しくないと考えています。盤面一掃の効果で相手の強力な盤面へのカウンターとして機能すれば理想ですが高望みせず手札入れ替えのカードとしてピックすることをおすすめします。

補足

ウィッチ対面のケアラインに関して、体力3のカードは基本的に残らないと思ってください。体力4を置くことは1面でも有効で進化権かビジョンを相手に切らせることが多いです。(土の印が場にあればエクステンドマジックは要警戒)

体力5の複数面は基本的に1体は残ることが見込め、体力6複数はポーション2枚など要求値高め。

ウィッチは境界とスウィートに進化権を使ってアドを取りたいので対面がウィッチであればそれ以外に使わせるのが大事。進化権を早めに吐かせると専門店直接召喚無くなるだけではなく、ケアラインも大きく変わる。ポーションの追加で進化権を温存しやすくなったとはいえ、どうやって進化権を温存するかは課題。

新弾ボーナスにエクステンドマジックと猫の奇術師がありこれらを取らされることはいつかは起こりうるのでそれらのノイズをカードにするために土軸を最初から諦めたピックをするのは危険。

 

  • ロイヤル解説

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点数表だけ書いて記事の内容書こうとしたらロイヤルの良記事降ってきたのでロイヤルは点数表だけ貼って割愛させていただきます。かなり詳しく書かれているので超おすすめです。

t.co補足

補足というかせじゅんさんの記事を読んで意見の違うと感じた部分を書いてます。

シルバー枠に関しては安らぎの女王とゲルトの2強だと思っています。ゲルトの評価が高いことはせじゅさんのブログでも紹介されていましたが、安らぎの女王の評価が違うと感じました。このカードの目的自体は連携の加速にあるのはそうですが、ロイヤルミラーおよびネクロ、ネメシス対面は5コスで守護3面並べることがとても大事だと感じています。この3クラスの共通点はAOEが乏しいことです。その為1~2ターンは守護裏にフォロワーが残る展開になりやすく相手に除去カードがなければ詰みの状況をつくりやすいです。今期このカードにボーナスがある以上ネクロはロイヤルに不利であることは覆らないと思ってます。ウィッチに対しては5でも10でも使います。できれば10まで温存したい場合が多いですが、連携や相手にAOEを吐かせるために使うこともあります。その他エルフやヴァンプは5で使って喝采や抵抗を切らせるカードとして使うと考えています。ゲルトのサーチで引っかかってしまう場合ウィッチ対面ではややパワー不足は否めませんがロイヤルネクロネメシス対面では十分強力な1枚であり問題ないと考えています。

インパクトソルジャーは2コス除去としても十分強いと考えていますし、ネクロ対面は確定除去が多いのであまり8コスでつかいませんがウィッチとロイヤル対面で使うことは多いと考えています。ウィッチは前述したとおりブロンズ枠にしか確定除去がなくピックできるのは2~3枚程度と考えているのでファッティの押し付けは効果的だと考えています。ロイヤルミラーでも前期からロイヤルの確定除去はワルツに頼る部分が大きく、インパクトソルジャーが取れない展開は多く見られました。ウィッチ対面ほど8コスでは使いませんがロイヤルミラーでも8コスで使う選択肢を考えるべきだと思います。

 

  • ネクロ解説

f:id:graz7593:20200804140257p:plain ブロンズ枠

 ネクロの弱みとして横並べを返す手段が乏しい、回復して耐久するのは得意だが攻め札がそこまで多くないというのがあります。1位のダンシングゴーストは打点としても複数面処理札としても優秀なため評価が高いです。また今期ボーナスであるミルティオをエンハンス9で投げ10Tにダンシングゴーストで削り切るコンボはミルティオダンスと呼ばれ最狂コンボとして有名です。この2枚が手札に揃っていればウィッチ同様に守っているだけで勝てるので迷ったらダンシングをピックして損はありません。

 優先度上位の深淵への誘いと座敷童は今期余りがちなネクロマンスの使い先として優秀な点を評価しています。またスカルクレインと霊魂の強襲は効果で手に入るトークンを葬送先として使用することで実質的にハンドを増やせるのが偉いです。

その他でいえばリバースネクロマンサーはネクログループ・ルベルをリアニメイトすることができるのでピックできていれば評価上げても良いカードです。ソウルボックスは構築メインの方は見落としがちですがナテラの大樹でも起動できるのでそこまで悪いカードでもありません。全体的に飛びぬけて強いカードも少なく弱いカードも少ないのがネクロのブロンズとなっています。

シルバー枠

幽暗の墓守は構築で強いことは有名ですがピックでも最強のカードでマストピックだと思って大丈夫です。アーカスがピックできていてフェイタルオーダーと霊堂のセットがくれば考えるかもしれない程度です。ネクロは幽暗が何枚絡むかでゲーム展開が変わるのでマリガンでも積極的に探しても良いかもしれません。

火車はネクロの貴重なドロソではありますがサーチ先が安定しないことが多く、1枚しかサーチしないことも珍しくありません。このカードをピックしたらサーチ先の点数を上げてリソースカードとして機能するよう意識しましょう。

今期の鍵になりそうなフェイタルオーダーと冥府への霊堂は正直評価がまだ定まっていません…。征伐やDMS、アーカスなど構築以上に強い場面もあれば弱い場面もあります。霊堂とフェイタルオーダーを組み合わせると霊堂の効果でリアニメイトしたフォロワーが疾走を持つので7霊堂8フェイタル2枚のコンボで削りきる上ぶれも存在します。アーカスをピックできれば評価を大きく上げていいですがそれ以外の場合は避け気味にピックするのが無難と現状では考えています。

また、評価の低い幽魂の棺も序盤は取りたくないカードではありますが先攻2Tで征伐やDMSを葬送できれば幽暗以上の勝ち筋となるカードではあるので2枚以上取りたくないカードではありますが上ぶれも存在することは把握しておきましょう。

ゴールドレジェンド枠

エンハンス9が超強力なミルティオとフェイタルオーダーや霊堂を最強カードにするアーカスの2強だと考えています。ミルティオも一見隙が無いように見えますがウィッチはスウィートマジシャンによる回復、ロイヤルは安らぎの女王による多面守護で防がれて負けるパターンも存在します。一方アーカスはウィッチの氷雪で消される危険はありますが一度葬送してしまえば無限生成できますし横並べを押してくる対面に結晶から出るゴーストが偉いという部分もありますし優劣は基本的に隣のカードになるでしょう。

 3番手以降でも優秀なカードが多いですが僅差で王墓の骸を3位にしています。攻撃1の自然カードのためサーチできる点を評価してやや上にしました。その下のギンセツデスブリンガーナイトメアイーターはネクロの強みである回復と弱みである横並べへの回答であるため非常に強力です。この4枚は人によって順位が異なっても不思議ではないので自分のピックに合った順位にすることをお勧めします。

酒天童子はギンセツや雪女をピックできれば非常に強力ですがピックできないことも多々ありやや順位を下げています。初手で提示されればその後のピックで寄せやすいので多少評価を上げていいかもしれません。

補足

再三書いていますが横展開に本当に弱いです。縦への回答はウィッチやロイヤルより上で金虹も優秀なのでクラスパワー自体は十分高いのですが面展開を許すと中堅クラスにも簡単に負けます。そのためあまり横展開をしないウィッチの方がロイヤルよりも戦いやすいのではないかと考えています。フューチャービジョン1枚なら回復で耐えて勝つことも可能です。基本的に横展開への回答が金虹にしかない為負け筋を潰すか、勝ち筋を見るかは人によると思いますし難しい選択だと思います。

 前述した通りロイヤルの安らぎの女王に弱いので例えば先4真髄された場合に後4進化置きで体力5のフォロワーを作ることは大事(女王が返せるハンドならする必要はない)

 

  • 中堅クラス

中堅クラスに関しては私自身の錬度がまだ十分でないため各クラスの雑感のみ書きます。

ヴァンプ

燃え盛る抵抗を軸とした横並べに強いクラス。ルシウスや多彩な低コス除去があるので抵抗を打たせない盤面を作り続けるのは至難。抵抗を打つターンはフォロワーを展開できないので相手にあえて打たせてAOEを枯らすというのはウィッチ対面に似た部分がある。ノクターンヴァンパイアや邪悪なる契りなど確定除去を警戒してしまいがちだが、抵抗がほとんどマストピックの関係上それらのカードは無いことが多くケアは下げて良いと考えている。

前期と同じく回復手段に乏しいので早めに顔を削る戦法自体は有効。ただ、前期と違い抵抗を筆頭に復讐状態で強いカードの優先度も高くなっている為カウンターには注意したい。自傷カードが多く追加された影響で狂乱に寄せれば10Tまでに狂乱達成自体は今期そこまで珍しくないため終盤のカードパワーは高く弱点だった回復手段も得る。

 

エルフ

 ブルームスピリットや妖精の石碑でフェアリーをバフしフェアリーアサルトでの横展開への押し付けやハンマーモンキーや喝采の獣使いなどの打点カードが豊富な攻めのクラス。疾走打点がそこまで多くないので盤面からある程度打点を出す必要があるのでウィッチ相手にそこまで勝つわけではない。

2コストフォロワーにバニラカードが多く、アグロ展開をしたい関係上取らざるおえない部分がネックと感じている。キャントリップのカードが少なく、ニュートラルでリソースカードをピックできなければロングゲームは難しい。

ローフラッドはエンハンスで使えば先攻であればどの対面でも勝つチャンスが生まれる。ロイヤル対面はやや使いにくい。単純に3コスとしても優秀で3/8/8破壊されないは構築同様ネクロ相手に刺さりやすい。

 

ネメシス

前期最強クラス。WUPカードが強すぎるためそれらのカードをどれだけピックできるかで大きく強さが変わる不安定さがある。特にボーナスのあるアーティファクトスキャンをカードにできるかどうかでAF生成カードは見たら取るレベル。パワフルマリオネッターや人形の閃撃など受けカードは優秀な半面、勝ち筋になるカードが乏しく金虹に頼るしかない。前期最強だったモデストは全く打点がでないので注意。キッカーが消えた影響で横並べへの回答が乏しくマリオネッターがあってようやく凌げるかどうかのレベル。